PM 11:00 私はいつも通り、お風呂に入って、 いつも通り、かわいいチェシャ猫みたいなベルと談話室で戯れて、 いつも通りの時間で寝る・・・・・・・はずだった。 暗殺者なのに寝るの早くないって? いやだって私、雨部隊の ・・・・・・・というわけでMyroom(弟と共同だが)に来たんだけど・・・、 モゾモゾモゾ・・・ ベッドが動いてる。 いや、私のベッドに何かがいる。 この部屋ペットなんざ飼ってねーぞ。かわいい弟鮫以外。 チラリとベッドの傍にあるイスを見ると、そこには見覚えのある隊服。 イスを挟んだ反対にある弟のベッドは動いていない。否、誰もいない。 動く私のベッドに近づいてみると、 真っ白なシーツと布団の隙間から自分と同じ銀色の髪が出ていた。 『おーい、長い髪が出てるぞー』 「!!」 布団がまたモゾモゾ動いて髪が引っ込められた。 かわいいな。・・・・・じゃなくて、 『なんで私のベッドに入ってるの?元からお馬鹿な子だとは思ってたけど、長年使ってる自分のベッドと私のベッド間違えるほどお馬鹿な子だとは思わなかったよ・・・・。』 「う゛ぉぉいっ!違ぇぞぉぉっ!!」 ガバッと騒音を出しながら出てきたMy brotherスーくん。 お姉ちゃん耳痛ーぃ。 『まったく大声出して・・・・。今何時だと思ってるの!?』 「11:07だぁ!」 『うん、そーやってちゃんと真面目に答えるスーくん好きだよ。』 そういうお馬鹿なとこが。 『ほら早く自分のベッドに戻りなさい。』 「今日はこっちで寝るぞぉ」 『勝手に決めるな。ほらhouse!!』 「俺は犬じゃねぇっ!」 『ならスーくん、戻りなさい。』 「今日はこっちで寝る」 ギュッと私の布団を握りしめるスーくん。 なにこのかわいい鮫は! 『・・・・・・ハァ、仕方ないなぁ。今日はお姉ちゃんのベッドで寝ていいよ。私はスーくんのベッドで寝るから・・・「〜〜〜!」・・なに?』 「いっしょに寝るぞぉっっ!!」 『うわっ!!』 片手を思いっきり引っ張られて私も布団の中へ・・・・・・コノヤロウ、腕がもげるかと思ったぞ。 『痛いよっ!』 「わ、悪ぃ・・・」 『まったくも〜・・・・・というかなんで急に一緒に寝たいって言い出したの?前はむっちゃくちゃ嫌がってたのに。』 あん時「もぅお前と一緒になんざ寝ねぇっ!」って言われて2週間くらい部屋に閉じこもったなー・・・。 そんでボスが怒ってスーくんをグラスで殴って謝らせにきたんだよね。 私、必死に謝ってるスーくんより、後ろで壊れたドアに寄りかかりながら仁王立ちしてるボスが怖くて怖くて、そっちに気をとられてスーくんの話聞いてなかったんだよねー。ごめんねスーくん。 「あ、あん時は悪かったぜぇ・・・」 『昔は昔!で、ほらなんで?理由があるんでしょ??』 「・・・・・・・・・・・・・さっきベルと遊んでただろぉ・・・」 『そうだけど?』 「・・・・・・・」 『は!スーくんまさか・・・・・・・ヤキモチかっ!!』 「!!」 うっわ一瞬で顔真っ赤になっちゃったよ。 う゛ぉう゛ぉ言ってるし。 ってヤキモチとか・・・・ 『スーくんかわぃぃっ!!』 「う゛ぉ!?」 あ、いっけね。嬉しすぎてタックルしちゃった。 「痛ぇぞぉ」 『ゴメンゴメン!でもちゃんと受け止めてくれたね。』 「当たり前だぁ!俺のあ、姉貴なんだからよぉ・・・//」 口を尖らせてしゃべるスーくん。 なんでこんなにもかわいいのかな!? 『もぅスーくん大好きっ!!』 「お、俺もだぞぉっ!!」 もしもスクアーロの姉だったら・・・ in ベッド |