それはとある日。 爽やかな風が吹き、太陽の光がキラキラと降り注ぐ午後のこと。 スクアーロは、久しぶりに任務のない、しかも騒がしい野郎どももいない、平和で優雅な自由な時を満喫していました。 すると、 『ほら、おいで』 「?」 『おいでよ』 「??」 外から自分の部下兼メイドが何かを呼んでいました。 『おいでってば』 「(なにしてんだぁ・・・?)」 『ほらっ、おいでスクアーロ』 「狽ヘあ゛ぁっ!?」 いきなり呼ばれた自分の名前に驚き、いそいで彼女のいる庭まで走りました。 『よしよし、スクアーロ』 「なにやってんだぁぁぁっ!!」 『あら。スクアーロ様』 「あら。じゃねぇぇっ!」 「にゃぁぁぁっ!」 「・・・・」 『ダメですよ、スクアーロ。スクアーロ様の真似しちゃ』 「う゛ぉい・・・・、そいつはなんだぁ・・・」 『猫ですよ。このあいだ庭をウロウロしていて、迷子のようだったので保護しました。』 「名前は・・・・」 『スクアーロ』 「なんで俺の名前なんだぁぁっっ!!」 『似ていたので』 「どこも似てねぇだろがっ!」 『よく見てくださいよ、この真っ白で少し銀色がかった毛並み!目つきの悪さ!無駄に鋭い牙!』 「う゛ぉぉぉいっ!それ褒めてんのか!?貶してんのかぁぁ゛っ!?」 『本当に可愛らしいスクアーロ』 「にゃぁぁぁ」 「(なんかものすごく腹立つぞぉっ!!)」 『よしよし、いい子』 「にゃぁー」 「(あ゛あああうっぜぇぇぇ!!)」 『クスッ・・・どうしたんですか?スクアーロ様??』 「う゛・・(コイツ分かってやってやがる!!)」 「にゃぁぁん」 スリスリ・・・ 『貴方は甘え上手ですね、スクアーロ』 「う゛ぉ・・・(お前もかこのクソ猫っ!!)」 『誰かさんもこのくらい素直に甘えてこればいいのにねぇ・・(チラッ)』 「っ・・・・」 スクアーロはドサッと彼女の傍に座った。 そして、彼女に抱かれている猫のスクアーロのようにスリスリと顔を摺り寄せる。 『どうしたんですか?スクアーロ様』 「なんでもねぇ・・・///」 『クスクス・・・そうですか』 「にゃぁぁ」 『二匹飼うのも、いいですね』 ナデナデ 「どういうことだぁ・・・//」 『小さな猫鮫に大きな鮫のお世話は大変ですけど、とても楽しいってことですよ。まぁ、大きいほうの鮫にはもっと甘えてきて欲しいですけど』 「・・・・・たまには甘えてやる///」 そんな甘くて幸せな時間 |