『あらあら。今日もザンザス様にイジめられたんですか。』 「うるせぇっ!!」 ワイン色に染まった銀髪。 頭には大きなたんこぶが・・。 『あ〜あ、こんなに腫れちゃって・・。』 真っ赤に腫れた頬に手を添えた。 「い゛っでぇっ!さわんなぁっっ!!」 『ハイハイ。湿布とか持ってきますからおとなしくしててくださいよ〜。』 「・・・・」 あ〜ぁ、完璧にスネちゃってるよ。 ちっちゃい子みたいに・・。 あ、言っとくけど今日はザンザス様に頼んでないからねっ!ザンザス様が勝手にスクアーロ様イジメしてたんだからねっ! 私は関係ないっ!! うん! そんなこと考えながら湿布や氷を持ってスクアーロ様の部屋に戻った。 ・・・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・ まだスネてんのかよ。 同じ場所に座ってそっぽ向いてるスクアーロ様。 なんかかわいいな。 いつものうるさいスクアーロ様より静かなスクアーロ様のほうがいい。 このまんまでいてほしいなぁ〜・・・。 『スクアーロ様〜、持ってきましたよ〜。 ついでにタオルも持ってきてやったぞ。早く髪洗いなよ。そして私に触らせろ。』 「誰がテメーなんかに触らせるかぁ!」 声がいつもより静かだぞ? どんだけショボくれてんだよ。 ・・・・まったくしかたない子だねぇ。 『よしよ〜し。』 スクアーロ様の頭をナデナデしてあげた。 「う゛ぉ゛っ!?・・触んなぁ!!」 あ、ちょっと声大きくなったね。 『泣いてるから慰めてあげてるんですよ?「泣いてねぇっ!」そんな言い方はないでしょ〜?』 ナデナデナデ・・・ 「・・・・」 静かになった。 何?このまま甘えちゃおうってことなの? 可愛い子供じゃないか! ならお姉ちゃんが(私のほうが年下だけど)いっぱい甘えさせてあげるよ。 ゆっくり、やさしく頭を撫でる。 よしよし。 またザンザス様にイジめられたらお姉ちゃんに言うんだよ? 慰めてあげるからね。 弟ができました。 |