dream
□砂浜での出来事
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「キャー―!!ニース様ぁぁ!!///」
始まった
「やあ、子猫ちゃん」
鳥肌がたつ
「ふぅ…やっと、終わったな」
『ばーか』
「いきなりなんだよ」
ばかだからばかって言ってんじゃん。って言ったら「え、悪い」だって。
ニースって、ファンの子たちやテレビで見せてる人柄ってゆーか、性格てきなものが普段のニースと違うと思う。現に、ファンの子たちには愛想振りまいてるけど私の言葉に謝ってるし
『…ばーか』
小声で言った嫉妬
はい。嫉妬です。だって、彼女だもん
「どうした?らしくないぞ」
そういって私の顔を覗き込んでくる
ニースは背が高いから…ってか私が背が低いから、一緒に歩いてると妹と間違われる。そのせいもあるのか、ファンの子たちがくると私はいつも輪の外だ。
でも必ずニースは嵐が過ぎ去った後、私の手をしっかり握ってつないでくれる
今もそうだ
「な、泣きそうだぞ!?」
『ふぇ…?』
目が、目から涙が、零れそう…
嫉妬が限界に達したのか、優しさに甘えたせいなのか自分でもわからないけど
『二、ニースは…!!!』
「ん?言ってみろ」
ほら。
また優しく笑ってくれる
それが私の涙腺を決壊させた
『わ…私の///…私の、///』
結局涙に負けて言葉を言えなかった。砂浜に座ってもう数十分は経っている。空も赤くそまっている
『ね、これ、見て』
「ん?あ…」
砂浜に書いた
“好き”の文字
ニースがそれをみて、顔が赤くなったような気がしたけど、それは夕焼けのせいだと思う。
好きだよ。
ばーか。
砂浜での出来事