刀語

□ほら、空へと翔ればいい
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「も〜い〜くつねーるーとー」

「おぉしょぉーがぁーつーうぅ」

ぱたぱたとはたきで大掃除をする蜜蜂と蟷螂。流石は『真庭のオカン』蟷螂、てきぱきと腕を動かしている。蜜蜂も頑張ってはいるのだが、元来のドジが炸裂しまくっていた。

「蟷螂さん、これはここで――って落ちたぁぁあぁあ!!」

「蟷螂さん、桶の水替えておきますね(ズルッ)え?(びちゃぁぁぁガランガラッ)うわぁぁぁあぁあ!」

「うぅ……水浸しです…。(こけっ)うわぁっ!…ほ、埃が……くしゅっ!」

そのあまりのドジっぷりに、埃でくしゃみをする蜜蜂の肩を叩いた蟷螂が一言。

「…蜜蜂、ぬしは縁側で茶を飲んでおれ」

「何ですかその哀れみに満ちた目は!…まぁ、言う通りにしますけど……」

蟷螂さんの迷惑にはなりたくありませんし、と従順に従う蜜蜂に、後で誉めてやろうと内心微笑んだ蟷螂だった。

「じゃあ、終わったら言って下さいね――ってあぁあああぁぁあああ!」


続かないけど次ページにも有ります。
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