エゴ
□1日遅れのハロウィン
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論文が〆切ギリギリで大学に徹夜で泊まり込んで(?)やっと完成して、家に帰ろうと荷物をまとめていると。
「かぁ〜みぃ〜じょ〜お〜、センセッ♪」
こちらもついさっき論文を終わらせたばかりの上司・宮城教授が抱き着いてきた。
「…はぁ、一体何ですか?俺もう帰りたいんですけど」
眠いし。早く野分に会いた……くなんかないけどな!
「上條、トリック・オア・トリート!」
「……はい?」
トリック、オア、トリー……ト…?
「何だよ上條、お前知らないのか?ハロウィンだよ、ハ・ロ・ウ・ィ・ン!」
「いや、それくらい知ってますけど……」
今日だったか?ハロウィンって。
「確かハロウィンって、明日のはずでは?」
待って下さい教授。何でそんな哀れみの目で俺を見るんですか。
「いや上條、俺達は何日徹夜した?」
「3日ですけど」
「だろ?大学に泊まり始めたのが29日、つまり一昨日だ」
「? はい」
それが何か?
「よく考えてみろ。29日から3日経つと何日だ?」
えっと、29+3で……28?いやいや違う、徹夜で頭変になってるな。引いてどうするんだ、引いて。帰ったらゆっっくり寝よう。えっと、それで28じゃないから…。
「…32?…………という事は」
「そう。今日は11月1日。ハロウィンの翌日だ」
……え?あれ?今日って1日?
ま ず く ね ?
続きます。
うん、gdgd☆
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