エゴ

□壊れた笑顔
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「ねぇ、ヒロさん」

読書の真っ最中である、愛しいひとに声をかける。
彼は本から目を離さないまま、「んー」と気のない返事をした。

本を読んでいるときのヒロさんは、質問すれば簡潔に、そして正直に答える。

それがどんな質問であろうと。

だから、俺は…そこに付け込む。

「もし、ヒロさんの手には拳銃があって……俺と宇佐見さん、どちらかを撃ち殺さないといけないとしたら。ヒロさんは…誰を助けますか?



「秋彦」



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続きます。
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