オリジナル

□陛下と下僕の謹賀新年
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12月31日、午後11時。

「悠…ねむ…い…」

「あと少しだから我慢な、春。除夜の鐘鳴ったら寝よう」

「やっぱ相棒は亀山君だろ…ですよね陛下」

「来年は政宗の年!奥州筆頭独眼竜政宗ぇぇぇええええ!の右目ぇぇぇええええ!」

馬鹿が4人、こたつの中でぬくぬくしていた。陛下、メインは小十郎さんですか。

こたつの暖かさが止めを刺したのか、既に寝かけている春と宥める悠。一人寂しく『相棒』を見ながら同意を求めるも完全スルーされた和。そして異常なテンションの陛下。

「お、右京さんが頑張ってるぞ春」

「右京さん!? ……何だ、最新作じゃねえか…。やっぱ相棒は亀山君だろ」

「だよな!! 亀山君が一番だよな!!」

「和、お前もか!」

がっしり握手。

「春、来年は」

「奥州筆頭独眼竜政宗ぇぇぇええええ!」

「の右目ぇぇぇええええ!」

春、お前さっきの会話聞いてたんだろ。

さっきの眠気は何処へやら、きゃいきゃいとはしゃぐ春の背後には悠。べったりしがみついてるけど完全スルーされてるよ。

「陛下、初詣とか行くんですか?」

完全スルーながらもめげないというか懲りない悠の質問。この屋敷は無駄に広く、何故か神社と寺がある。

「んー…。私は別にどっちでも良いんだけど……お前等は?」

「俺、行けるなら行きたいッス」

「私もー!歩いて行こう歩いて!」

「それは当たり前。あ、俺も行けるなら」

「じゃあ行くか。外寒いからな、しっかり着膨れしてこいよ」

「分かったー!」

たたたたたっ。走ってそれぞれの部屋へと向かう3人を見送った後、陛下自身も上着を取りに踵を返した。




続きます。
あれ、短い…?
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