2000&3000hit記念
□不染
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それは、雷門病院の中を染岡がリハビリ代わりに、と散策している時だった。
「おーい、ソメオカー」
染岡は誰かから名前を呼ばれ振り返った。
それは、余りにも当然の行為だったのだが、
ガ、ツンッ!!
染岡はその瞬間、唐突に感じた頭部の衝撃を理解出来なかった。
俄かに痛みを感じるが、くらくらと痺れるような感覚が広がり、足は自分の体重を支えられなくなり、染岡はその場に崩れ落ちた。
視界が完全にブラックアウトする寸前、どこかで見た、嫌な笑みが映った気がした。
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