novel
□高校教師【後編】
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(入ってきた…!どうしよう…)
一歩、一歩、とピアノの方に近づいてくる。
(…でも、逃げるなら今しかない!)
そう思い、羽交い締めにされ、口を塞いでいる春馬の手を振りほどこうとしたそのとき…、
まるで行動を見透かされたかのように、春馬が足を使ってユイの片足をガバッと開き、パンティの脇から秘部に指を滑り込ませてきた。
「っ!!」
音を立てないように、そぅっと滑らかにソコに指を這わせてくる。
その指使いに、取り戻したはずの理性が一瞬にして遠のいた。
(あぁ…ダメだってわかってるのに…!そんなに触られたら我慢できなくなる…っ)
小出先生の足音がピアノの近くで止まった。
(気付かれた!?)
ユイはじわっと冷や汗が出るのを感じたが、春馬は息を潜めながら指の動きを休めようとはしなかった。
まるで、黙っていろ、と言わんばかりに。
ユイは近くに小出先生がいるにも関わらず、春馬に塞がれた手の隙間からごく微かに荒い息を漏らしてしまう。
「あ…ン…ハァ…ッ」
春馬は尚もユイを攻めるつもりらしく、音を立てないように、クチュクチュと膣に指を挿入してくる。
(あぁー…っ!)
小出先生がすぐ近くにいる。
その緊張感の中で、感じてはいけないのに自分を抑えることができない…。だめだと思えば思うほど、濡れてしまう…。
ユイはもう絶頂のすぐ手前まできていた。
(小出先生…お願い、もう行って…!)
そう願ったとき、ようやく小出先生の足音がドアに向かい、やがて出て行った。