novel
□私の幼なじみ【後編】
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アキラ「マミナ、お前あんな軽そうな男と付き合ってんの?」
「えっ?」
突拍子のない話に頭がついていかないマミナ。
「男…?彼氏のこと言ってるの?」
アキラがさらにマミナににじり寄る。
アキラ「ああそうだよ。こないだお前を送ってっただろ」
そういえば…飲み会の帰りに送ってもらったような…。
「か、彼氏の話と何の関係があるわけ?だいたいアキラに関係ないでしょっ。ほっといてよ!」
アキラを怖いと感じながらも必死で睨みつけ、負けじと言い返す。
アキラはさらにマミナに迫り、もう手を伸ばせば触れられる近さだ。マミナは怖さのあまり、体が硬直するのを感じた。
怖いのに、鋭く光るアキラの切れ長の瞳から目が離せなかった。
アキラ「関係なくねーよ。お前は…俺のものだ…」
そう言うと、アキラはマミナの腕をぐいっと引き、その場に押し倒した。
アキラの冷たく光る瞳や強い腕力に恐怖を感じ、マミナは目を見開いたまま声も出せない。