novel

□女子高生リナの1日 B
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昼休み。


リナは教科書とノートを持って職員室へ向かう。苦手な数学の問題を向井先生に質問するためだ。


向井先生は、つい先日リナの高校にやって来た教育実習生だ。身長175センチ、細身で黒髪。スーツ姿が初々しいのにセンスが効いていて格好いい。いかにも爽やかで好青年、という感じで、ひと目見ただけで、抱かれたい、と思った。


職員室。


向井先生は、実習生用の席にいて、テキストをにらんでいた。


「向井先生」


「あ、神崎さん。質問かな?」



名前を覚えてもらっていたことにうれしさを隠し切れない。


「はい、ここなんですけど…」


早速教科書を開き、質問しようとする。


「あ、ちょっと待って。ここ、騒がしいから、隣の質問部屋に行こう」


そう言って席を立つ向井先生の後を追う。
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