名希望の落とし穴


お相手→銀さん





昼寝から目を覚ますと、テーブルの上に置き手紙が置いてあった。






『差出人 X』





誰だよ、Xって。

普通に名前書けよ。




『私はあなたの可愛い彼女を遠くから見守っているとある人間です。』



彼女・・・・?

・・・あ。
そーいやアイツ俺が寝る前は居たのに何処行きやがった?



てかコイツストーカーかよ。遠くからって。




そう思いながらも俺はその手紙に目を通す。






『彼女があなたと会えない日は、彼女はすごく寂しいと感じているんです。
今日折角会えたのにあなたが眠ってしまって彼女はすごく退屈だったそうです。


彼女は・・・・・・・・』






その後の文を読んで、自称『差出人 X』の正体がわかって、思わず溜息が漏れた。



そして立ち上がり、玄関に向かいながらボリボリと頭を掻いた。





『彼女は、銀ちゃんのことがすごくしいんです』






「恋しい」を「変しい」なんて書く馬鹿は、一人しか居ねー。




自分のこと「彼女」なんて書きやがって。



最後「銀ちゃん」って書いてる時点で自分で気づけよ。


バレバレだっつの。






「・・・さァて・・・・」





何か甘いモンでも買って、迎えに行くか。








拍手Thank you.






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