夢・・・

□「ほらね?」
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ほらね、俺が言ったろ?



今朝の言葉を思い出して、何となく悔しくなる。

言われた時は、素直に悔しくて顔が真っ赤になって…。



いつも、いつも、私はアナタの想い通りになって悔しい。

いつも、いつも、アナタの言う事は正しくて悔しい。



口の端を少しだけ上げて、余裕の笑みはぐるぐると私の足下に絡み付く。



ね?

俺が言った通りになったでしょう?



悔しい、悔しい。

アナタの煎れてくれたカフェオレと、

アナタの焼いてくれた目玉焼きとトースト、

アナタの盛り付けてくれた、ヨーグルトをかけただけのフルーツ。

それが美味しくて、さらに悔しい。

目の前の席は、すでに空っぽでひとりで目玉焼きの黄身をやぶる。

私ってば、こんな時間にこんなところであんな人の作った朝食を食べてるなんて。

私ってば、それでもすっごく幸せなんて思っちゃうなんて。



どう?

認めるでしょう?



ニコニコと、嬉しそうに笑う顔を思い出してまた悔しくなる。

悔しいけど、悔しいけど認めるよ。

こんな、簡単な朝ごはんが美味しくて仕方ないって…。

こんな時間に此所にいる事に幸せを感じるなんて…。

アナタの余裕綽々の笑顔が、もっと見てたいなんて…。



俺を好きになるって。

俺が好きだって。

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ど、どうでしょう…。
本当は「日常」の黒沢シェフにご登場願おうかと思ったんですが、今回のを思い付いちゃって(笑)

相手が出てこないのにラブラブを目指してみました(逃)

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