小説

□アンニュイ先生!
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骸が起こした並盛全体を巻き込んだ黒曜ランドでの騒動もようやく収拾がつき、少しずつではあるが、綱吉達の日常は戻りつつあった。
怪我はまだ完全には治ってはいないし、全身筋肉痛による痛みもまだ若干残っている気がする。それでも誰かが怪我をさせられたとかは全く聞かないし(ただし雲雀の所業は除く)、ボールが顔面に当たったり、なにもないところで転んだりといったダメダメライフも戻ってきた。

「はー・・・なんか、骸のこととか、現実味なさすぎてまだ夢見てたみたいだよ」

綱吉は朝のホームルームが始まる前の時間を机にだれることで過ごしていた。
自分がマフィアの次期ボスだとか、家庭教師が赤ん坊でしかも最強のヒットマンだとかも充分現実味がないが、黒曜ランドで演じた死闘はそれ以上で、身体に残る筋肉痛がなければ夢だと思い込みたかっただろうな、と朝独特のけだるさの中で綱吉は考える。
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