短編
□Happy ハロウィン
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トリック オア トリート
朝起きるとそう書いてあるメモが携帯に一枚はさんである…
こんな事をするのはあの変な所でドジをする同居人しかいない
ふと裏を見ると書いてあるのは指令
お風呂場へGo
ふふふ、そういう事か
何かイベントとかある度に何かしらやってくれるからこっちも楽しめる
今回は宝探しかな？
パジャマのままぺたぺたと歩いて行く
するとお風呂場に自分の服が…
服の上に紙がある
まずは着替えてね
もそもそと着替えるとパジャマの背中に紙が貼ってある！
いつの間に!?
恐るべし、イベント大好き人間
次はきちんと歯をみがいて顔を洗ってね
はいはいっと
めんどくさいなとは全く思わなかった
顔を洗った後にタオルを広げるとやっぱり紙が
さぁ朝ご飯を食べよう！
リビングに行くときちんとご飯が用意されている
今日はトーストとサラダ、ベーコンエッグのようだ
もっしゃもっしゃと食べて次の指令は何処にあるんだろうと思っているとお皿洗っておいてね
お皿の下にありましたよ
よっしゃとやったろ！みたいなノリでお皿洗う
端からみたら変人やな…
そういえば、ふと頭をかすった疑問で手が止まる
アイツ、今日は暇なはずなのになんでいないんだろう？
まっこの宝探しが終わったらわかるだろうと思って気にしなかった
お皿を棚になおそうとすると先客が
用意は出来た？それでは郵便ポストへGo！
用意？まぁ朝の用意は出来たけども…
郵便ポストを見ると綺麗にラッピングされたクッキーが入っていた
おめでとう！沙弥は宝を見つけた！
なるほど、これがお宝ね
手の中にあるかぼちゃクッキーを見て密かに笑った
たぶん同居人、梨実は買い物に行ったのだろう
早く帰ってこないかな？
(ただいまー)
(あっおかえり。宝探し面白かったよ)
(本当！よかった。５時から起きた甲斐があったよ)
(まじか…これだけのために５時から起きたなんて…)
(ほぇ？)
end