しょぉとなゆめしょーせつ

□夏休みの最終日は宿題たまってる人多いから遊びに誘っちゃダメ!!! 中編
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きた・・・理科室

学校の怪談の中で最も怖い話が多いという理科室。















俺たちはさっきいろんな教室を行った。





ひとりでにピアノが鳴るという音楽室、

自殺した人がいるという三階のトイレ、



数を何回数えても毎回段数が変わるという北校舎二階の階段、




夜になると女性の泣き声が聞こえるという体育館倉庫・・・etc






を見てきたが、今のところ何事もなかった。

俺は度々泣きそうになるくらい怖かったが
無論、顔には出さないよう努力していた。
















そして理科室。

・・・本当に泣きたくなってきた・・。













ガラララララ













ドアを開けると、真っ暗闇に少し慣れていた目に最初に映ったものは・・・








人体模型・・・。








こ・・・こぇぇ・・・Σ








いや、動いたりとかしてないけども・・・









ただそこに立っているだけだけども・・・








夜の理科室のコレはかなり怖い。















さすがの自由里もそう思ったらしい。




「電気・・・つけよっか・・・。」











俺たちに向かってそう言ってきた。

みんなもすぐさま同意し、そして自由里は入り口とはなぜか反対側にある
電気のスイッチを入れに行って・・・つけた。










みんながその瞬間にほっとしたのはもちろんのこと、一番安心したのは俺だった。









ムードなどかけらもなくなったが、俺には寧ろそれでよかった。




安心したせいか、一気に眠くなってきた俺は大きく一回欠伸をしてから





「やっぱり何でもなかったなーwまぁ幽霊なんていねーよなww」





強がって見せた。







「そ・・・そーだよねぇ・・。」

「いるわけないもんね!!」









俺の言葉に本気で安心したようで、自由里と椎菜は口々に安堵の言葉を吐いた。













小夜と一尖は心底どーでもいいというような顔で携帯をいじっていた。












「んじゃ〜帰るか。」















すっかり和んできたムードを壊さないようにして、さりげなく帰ろうとする。








そうして引き戸に手を伸ばした












―――――――― 刹那 ―――――――――・・・














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