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□PALE BLUE RAIN
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今日は早めにヒロの家へついた。
まだ帰って来てないみたいだ。

その内、足音が聞こえ、この家の主人の帰宅を表わす。

がチャリと鍵が鳴りドアが開く。

全身黒いコーディネートのヒロは見たことない。

『・・・だいちゃん・・・』
何故か不思議そうに悲しそうに言う。
「全身真っ黒のヒロなんてお通夜みたい。」
と、ボクは笑った。
『今日、疲れてるんだ。シャワー浴びてきたら、寝るね』
と、服を脱ぎながら、ボクに言った。淋しいけど・・・しょうがないよね。

外から、さぁぁっ・・・と淡いブルーの雨が降ってる。その音に耳を済まし、うとうとして寝てしまった。
ヒロはシャワーを浴びた後だいちゃんとは、逆の方向に向けて寝た。
『だいちゃん、おやすみ。』
声が潤んでいた。


どれだけ、寝てしまったのだろう。
窓の外はまだ淡いブルーの雨が降ってる。
ヒロは黒いネクタイに黒いスーツ、でまるでお葬式の様な格好でベッドに倒れこんだ。
「どうしたの?まるで、お葬式・・・」
『だいちゃん・・・』
潤んだ声。
『そろそろ気付いて・・・』
「・・・え?」
ヒロがこちらを向いた。瞳から涙が出ている。
『だいちゃん、死んじゃったんだよ・・・』

「ウソだ!!」
ヒロの涙を拭おうとした。ヒロの頬を擦り抜けていく・・・。

「!!」

どうして・・・?


『愛してるよ・・・大介。』

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