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□ため息が春風にメロディーが七色に君がまぼろしになる木曜日
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「ノットギンギンだよ…」
溜息しか出ない。もうFFIの大会なんてもう去年の話しになって、四月の春風が吹く中、ミー達は学年が上がってクラス変えが行われた。
去年はマークとか他の仲良い友達と同じクラスだったんだけど今年は見事に外れてバラバラ。
「そんなー…。」
「大丈夫、ディランなら新しい友達が沢山出来るさ。それに隣のクラスだろ?」
そういってマークはミーの肩を叩いて分けられたクラスに入って行った。
肩からズレかけたバックをかけ直して溜息を吐く。
ゆっくりと教室に入って黒板を見ると席の順番が書いてあった。ゆっくりと席についてダラダラしていると隣に誰か座った。
男子の隣は女子って決まってるから女の子だろう。
どんな子かと思って横を見ると綺麗なブラウン髪の毛が目に入って。そしたらその子と視線が交わった。
「君、ディランくんだよね?」
「そ、そうだよ、」
「良かった。私、サッカーが好きで家族でFFI見に行ってたんだ。ディランくんのシュートかっこよかったよ。」
そう言って微笑んだ君の笑顔は今まで見てきた誰の笑顔よりかわいいと思ったのは始業式の木曜日。


ため息が春風にメロディーが七色に君がまぼろしになる木曜

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