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□ある日の保健室
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 ○来神
 ○リバ(?)
 ○高校の設定捏造
 〇保健の先生(♀)出てきます









 昼食後のやわらかい日だまり
 に包まれた保健室。5時限目
 をサボりにやってきた静雄は
 、ベッドの上で呑気に寝てい
 る臨也を見て舌打ちをした。


 (……なんでよりによってコ
 イツが寝てんだよ)


 彼を心の底から嫌う静雄は、
 自分の存在に気付いていない
 臨也をどう殺そうか考える。


 (寝てる間にぶっ殺すか?い
 や、それはさすがに……)



 「ん…………シズちゃん……
 ?」


 「うぉぉおう!!」

 目がさめたらしい臨也に声を
 かけられ、肩をびくっと震わ
 せた。


 「お前何でこんなとこで寝て
 んだよ?邪魔なんだよ」

 「はぁ?俺はサボってただけ
 だし。シズちゃんには関係な
 いでしょ」

 「関係あるから言ってんだよ
 !そこは俺が寝ようとしてた
 …」

 「そんなの早いもんがちでし
 ょ?負け惜しみは良くないよ
 、シズちゃん」


 静雄の言葉を遮り、臨也はふ
 っと鼻で笑った。

 「もういい………ぶっ殺す…
 …!!」


 「殺せるもんなら殺してみな
 よ」

 臨也は上半身だけをベッドか
 ら出し、誘うように手を出し
 た。その余裕ぶった行為にさ
 らに苛立った静雄は、額に血
 管を浮かばせて臨也に殴りか
 かる。襟元を掴み、思いきり
 ベッドの背もたれに叩きつけ
 る。

 「っ……痛……!?まじで殴
 るとかありえないでしょ」


 がくんと気を失う臨也を見て
 、静雄は再び舌打ちをした。

 「気絶しやがった……」


 ベッドにもたれ掛かり、全く
 反応の無くなった臨也に静雄
 は再び舌打ちをすると、臨也
 のとなりにあったベッドに座
 った。

 (本当だったら今頃は俺がそ
 こで寝てんのによー…)

 静雄は自分の隣の、日当たり
 が良い白いベッドに視線をむ
 ける。そこでは、女性のよう
 に狭い肩幅の臨也が気絶して
 いる。

 (くそ…っ結局こいつが動か
 なかったら俺寝れねえじゃね
 えか!!)

 自分の頭の回らなさに苛立ち
 ながら、静雄は胸中でそう叫
 んだ。そんなとき。


 「あら、平和島君?」

 保健室に響く女性の声。保健
 の先生だと思われる若い女性
 は、ベッドに座る静雄を見て
 そう言った。

 「あら、またケンカしたの?
 もう駄目じゃない。折原君も
 気絶してるし…。ちょっと待
 ってなさい」

 「え、あ………」


 保健の先生は、臨也を見るな
 り冷えた氷袋やらシップやら
 を運んで来た。

 「頭、相当強く撃ったのね。
 すごい腫れてるわよ」


 背中に変な汗が流れる。静雄
 は、適当に受け流しながら座
 っていた。

 その時、彼女を呼ぶ放送が入
 った。



 (ええぇえ!?このタイミン
 グで!!??)

 「ごめんね、平和島君。先生
 職員室に行ってくるから、後
 よろしくね」


 「……………」

 ナイスバディな保健の先生は
 足早に廊下を走って行った。

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