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 *ひたすら暗い
 *鬼畜四木さん
 *薬物乱用は犯罪です



 「あ、っ、四木さ、…っ、待
 っ、動かな…いでくださ…」

 ソファがギシリと音をたて軋
 む。臨也は涙でぐしゃぐしゃ
 になりながら、必死に四木に
 懇願したが、四木は全く聞く
 耳を持たない。


 「っ、…ひく、っ、四木…さ
 っ、」

 「うるせえな…、餓鬼は黙っ
 てろ」


 他人行儀に敬語を使ったり、
 人を嘲るように酷い言葉で罵
 ったり。相手に本心を明かさ
 ないこの男が臨也は苦手だっ
 た。

 「ん、っあ、…ひ…う、っ」

 「大体手前の躯は俺が買った
 んだ。買われた手前が命令し
 てんじゃねえよ…この薬中」

 「っ、すいま、せん……っ」

 臨也のこの怯えた表情を眺め
 ることも、四木にとっては最
 高だった。




 *************


 ――‐臨也は知らないが、実
 は臨也を路地裏で強姦した男
 達は、粟楠会で買われた人物
 だった。つまり、四木は彼ら
 に指示をして、臨也を襲わせ
 たのだ。

 身も心もボロボロになった臨
 也は、薬を与えられて更に酷
 くなっていく。


 そんな臨也と、四木は臨也が
 薬を受け取りに来る度に体を
 重ねている。


 臨也にとって四木は、自分を
 生かしてくれる人物であり、
 自分が犯された後の絶望的な
 境遇から救いだしてくれた人
 物なのである。


 もちろん、薬に記憶を消した
 り混乱させる作用も無く、た
 だ一時快楽に浸ることが出来
 るだけなのだが、一度これに
 溺れてしまった臨也は、自分
 が無意味な薬物の為に嫌々体
 を売っていることなどに、気
 づける訳がなかった。


 四木は思った。

 自分はなんて無情で、なんて
 非情なことをしているのだろ
 う、と。

 始めはわずかに良心が痛んだ
 が、薬欲しさに自分を求めて
 やってくる臨也のことが愛ら
 しくて、加虐心が擽られた。


 臨也が泣きながら崩れ落ちて
 いく様は、見ていてとても気
 持ちが良かった。それほどに
 臨也が好きで、それほどに四
 木は残酷だった。


 そしてとうとう、すでに砕け
 剥がれている臨也の心が、形
 を成さないただの脱け殻にな
 る時がやってきた。



 *************


 「っん、……っふ、っ」


 この日も、薬を受け取りに臨
 也はやって来た。

 四木の雄を加えて、懸命に奉
 仕する。もう、四木の感じる
 所も、苦い精液の味も、鼻を
 刺す特有の匂いにも、慣れた
 。慣れたくなかった。けれど
 仕方ない、何回この行為を強
 いられたかなんて臨也には解
 らない程になっていたから。



 はじめは、舌遣いが下手だと
 蹴られた。


 二回目は、何故上達しないの
 だと自慰を強いられた。


 三回目は、全て飲み込めと気
 絶するまで殴り続けた。

 そのあとも、何かある度に臨
 也の体には痣が増えていった
 。だから、臨也は四木に逆ら
 わない。四木が満足するよう
 に、常に顔色を伺っていた。

 「んぅ、……っ、は、」


 舌先を激しく使って、吸うよ
 うに扱うと、臨也の口内に白
 い液体が放たれる。

 臨也はそれをこくんと飲み込
 み、上目使いで四木を見つめ
 る。


 「四木さん、っ、」

 「大分上手くなりましたね。
 これからが楽しみ……と言い
 たい所なんですが」


 口から僅かに液体を足らしな
 がら、臨也が四木を呼ぶと、
 果てたばかりだというのに、
 四木は氷のような冷たい目で
 臨也をすっと見据えてそう言
 った。


 「?…何ですか?、俺、四木
 さんの為なら、何だってしま
 す…!」


 急に冷めた視線を受け、臨也
 が怯えながら四木を見る。四
 木は、自分のスーツの胸のポ
 ケットから、一枚の写真を取
 り出した。



 「この方を、ご存知ですよね
 ?」



 そこに写っていたのは、紛れ
 もない。

 臨也を襲った男達だった。




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 暗い……勝手に俺得駄文にな
 ってる気がしてならないです




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