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□ひとりにしないでよ
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 いつもは二人で寝ていたベッ
 ドに一人。白い体が更に白い
 シーツの上で震えた。


 事情中、ふと臨也が口にした
 ひとこと。


 「シズちゃん、俺の体しか好
 きじゃないんでしょ」


 どちらともなく、何となくで
 体の関係を持つようになり、
 二人は快感を味わう為にこう
 して会った。

 昼間街で会えば、事情中を思
 い出して気まずくなりながら
 も喧嘩をはじめた。そしたま
 た、体を重ねた。


 臨也がその言葉を発した時、
 静雄は急に冷めたようにして
 行為を止め、臨也に別れを告
 げた。

 「もう終わりにしよう」


 そう言って、静雄は臨也の前
 から姿を消した。

 「シズちゃん…………」


 ベッドがまだ暖かくて、それ
 が余計に寂しさを増させた。

 ぼろぼろ零れる涙がシーツに
 染みる。



 静雄が体だけを目当にこんな
 ことをしているのかが気にな
 って聞いただけだったのに、
 違うと言われるのを期待した
 自分が酷く惨めに思えて、涙
 が寂しさから悔しさに変わっ
 た。


 「っ、……ひく、っ、シズち
 ゃ、……、ん、ごめん、ね」




 俺をひとりにしないで。

 シズちゃんと一緒にいたい。
 体だけでもいいから、繋がっ
 いたい。少しでも思われたい
 なんて贅沢な事を思った俺を
 怒鳴って罵って嘲笑ってもい
 いから、



 ひとりに
 しないでよ




 俺を置いていかないで。











 ●●●

 切なめな話をかこうじゃない
 かとノリノリだった結果がこ
 れですヽ(^p^)ノ←

 なんとも言えない終わり方な
 ので、

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