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□ぬくぬく
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 ○付き合ってる設定

 ○読まなくても平気ですが、
 一応間接キスとリンクしてい
 ます








 寒い冬の日。
 静雄の住む家のインターホン
 が鳴り響く。

 「……臨也!」

 「あは、シズちゃんこんにち
 わ」

 二人は最近お互いの家に遊び
 に行ったりしている。夏は
 静雄がよく臨也のマンション
 を訪れていたが、臨也宅のエ
 アコンがぶっ壊れてしまった
 為、それからはあまり互いに
 家でゆっくり過ごすことは無
 かった。

 「シズちゃんの匂いがする…
 」

 「そりゃ俺の家だからな」

 臨也は静雄についてリビング
 へと向かう。実際には物が少
 ないだけなのだが、意外に几
 帳面なんだな、と臨也は思っ
 た。

 「お前とりあえずこたつ入っ
 てろ」

 「うん!こたつもシズちゃん
 の匂いなのかなあ…」

 臨也の柔らかい笑顔を見送り
 、静雄はコーヒーを用意しに
 キッチンへ足を運ぶ。

 ……その時。


 「シズちゃーん!こたつない
 じゃん」

 匂いを嗅ごうとしていた臨也
 が膨れっ面してキッチンへ入
 ってきた。静雄はぽかんとし
 ていたが、数秒考えこんで口
 を開いた。


 「この前、お前が馬鹿みたい
 に振り回したコーラ飲もうと
 して泡が吹き出たから洗濯し
 てたんだっけ……」


 「え!?」

 静雄宅の洗濯機の中では、ぐ
 るぐるこたつ用のカバーが回
 っていた。

 「悪い、ストーブで我慢でき
 っか……?」

 (シズちゃんあのコーラ飲ん
 だんだ……)


 「暖房器具みたいなの無いの
 ?あの壁についてる[温風]
 って書いてある白いのは何!
 ?」


 「いや、あれリモコン握り潰
 しちゃって操作できねぇ…」


 二人の間にながれる沈黙。あ
 れ?何か夏もこんな事なかっ
 たっけ……?


 「じゃ、じゃあさ!ストーブ
 の前行こっか」

 臨也がストーブの電源ボタン
 を押した。

 「〜〜♪給油して下さい」


 「…………………」


 「わ……悪ぃ……」

 静雄は申し訳なさそうに、う
 るさくピーピー鳴り響くスト
 ーブをコンセントごと引っこ
 抜いた。ストンと音をたて、
 ストーブは黙り混む。

 「あ、あはは……急に来た俺
 が悪かったよ!ごめんね」

 もう、何か苦笑い。

 静雄は、そんな臨也の腕を引
 き寄せて抱き締めた。


 「……シズちゃん……」

 最初は頬を赤くして目を丸く
 して驚いた臨也だったが、申
 し訳なさそうに俯く静雄を抱
 きしめ返す。

 「シズちゃんあったかい」

 「俺も…臨也の体温が伝わっ
 てくる」

 臨也はカァっと耳まで赤くし
 て、顔を静雄の胸にうずめた
 。埋まった声で、うるひゃい
 ……と呟く。

 「言えてねえよ」

 ニヤっと笑って、静雄は臨也
 の髪の毛を優しく撫でた。


 お互いの体温がお互いを暖め
 て、熱を帯びていく。くっつ
 いているから暖かいのか、緊
 張で暑いのかわからない。
 臨也は顔をあげて、静雄の顔
 を覗きこんだ。

 「俺も…シズちゃんなでなで
 したい」

 臨也は背伸びして、静雄の頭
 をちょこんと撫でた。静雄は
 そんな臨也に微笑む。

 「シズちゃん背高すぎ…」

 「俺座るから、ほら」


 静雄は臨也とリビングに行き
 、ソファに座った。足を開い
 て座る静雄の上に、臨也が体
 操ずわりする。臨也は静雄の
 足に包まれている状態。


 もしこたつがあったら、こん
 な事できなかったのかな…

 臨也はふと、そんな事を思っ
 た。

 「臨也………」

 「なに?」

 「大好きだ」

 「俺も、シズちゃん、らぶ」


 どちらともなくキスをして、
 二人はくしゃっと微笑んだ。





 この夢はいつまで続くの?




 ‐‐‐

 変な終わりかた(・・`)
 お目汚し申し訳ないです……
 体育ずわり萌えますよね!

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