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□プレゼント
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 〇臨誕
 〇甘い、キャラ違う
 〇静→→→←←臨(?)








 「しーずちゃん!今日何の日
 かわかる?」

 付き合いはじめて約半年。

 仕事が終わったら臨也のマン
 ションへ行く、と告げた俺が
 予定通り臨也のマンションへ
 訪れると、ドアをあけるなり
 臨也が飛び付いてきた。

 5月4日

 もちろん知らない筈がない。
 今日は臨也の誕生日だ。

 たぶんこいつは、俺におめで
 とうと言ってほしくて聞いて
 きたのだろう。可愛い奴だ。

 だが珍しくここまで甘えられ
 ると、苛めてみたくなる。俺
 はSなのだろうか?


 「ねえシズちゃんー」

 俺に抱きついている臨也は、
 まだ気がつかないのかとばか
 りにそわそわしている。


 「知らねえ、ってか暑いから
 離れろ」

 「え……?」


 臨也はぽっかり口を開けて、
 返事を待って楽しそうにして
 いたときから一変。みるみる
 不安そうな表情になって、腕
 を離した。


 ヤバい、流石にこれは言い過
 ぎたか?


 臨也は悲しそうに俺から離れ
 ると、とぼとぼと歩いて寝室
 へ向かってしまった。


 ……やっちまった。


 「あ…あー……、臨也ちょっ
 と待て」


 臨也は俺を無視してドアを閉
 めた。キレてる…というより
 は拗ねてるって感じか?


 俺は臨也が閉めたドアに手を
 かけて、深呼吸してからそっ
 と開けた。

 「臨也…?いるだろ?」

 いた。

 普通はベッドがあんなに盛り
 上がったりしない。絶対に。

 俺は臨也がくるまっている毛
 布をとった。

 「臨也、悪いって…。ちょっ
 と冗談言っただけだからよ、
 今日お前の誕生日だろ?」


 「……おぼえてたの?」


 臨也はもぞもぞと顔を出して
 尋ねてきた。

 てかこいつ泣いてるし。誕生
 日忘れられただけで泣いてる
 し。いちいち可愛いんだよ。

 「忘れるわけねえだろ?」


 俺は臨也の頭をくしゃくしゃ
 と撫でた。

 すると、臨也は顔をあげて嬉
 しそうに微笑んだ。

 「俺、シズちゃんに誕生日、
 忘れられたのかと、思…」

 ろれつの回らない声で、泣き
 ながら喋る臨也が言葉をいい
 終える前に、俺はその唇を自
 分の唇と重ねていた。


 かすかに見える臨也は、顔を
 真っ赤にして、目をきゅっと
 閉じていた。可愛い、可愛す
 ぎるこの生き物は。


 少し無理矢理口を開かせて、
 舌を追いつめて激しく絡ませ
 る。


 そうされる、少し困った臨也
 の綺麗な顔を堪能している俺
 は、やっぱりSなんだろうな
 。


 唇を離し、途切れ途切れに息
 を吸う臨也を抱き締める。


 「臨也、生まれてきてくれて
 ありがとう、ずっと愛してる
 」


 「……うん、」


 臨也も強く抱きしめ返してく
 れて、嬉しいけど少し気恥ず
 かしい。ポケットにある、臨
 也に渡すつもりで買った指輪
 はまだ内緒にしておこう。








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 臨誕2本目!

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 としたお二人はどこ?

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