俺の女房
□俺の女房2
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今日は練習熱心なうちの野球部にしては珍しく、何もない平和な休日。
……なのに、
「…浩平」
「あ?」
いつも一緒にいるコイツは、今日も俺の隣りにいた。
俺たちはこれと言って何をすると言うわけでもなく、浩平の部屋でそれぞれ雑誌を読んでいたりする…。
そう、問題はそこなんだよ。
「なんだよ」
「…べっつにぃー?」
はあ…。なんで俺ここにいんだろ。こんなことするだけなら一人でできんじゃん。さっきから話もしないで雑誌読んでるばっかだし。なんていうかもっとさー、俺たち恋人同士なんだからさー、
「…かまってほしいのか?」
かあああ
「ばっ、ばっかじゃねぇの?!そんなことねぇし!」
嫌でも自分の顔が真っ赤になったことがわかる。
対して目の前のヤツはニヤニヤとした笑いを顔に浮かばせている。
は、腹立つ…!