その他アニメ・マンガ部屋

□副部長
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とある休み時間。

「ね、茉鴉夢ーホスト部行こ!」

唐突にそう言ったのは親友の亜夢。
けだるそうに茉鴉夢は亜夢に視線を向ける。

「えー……」
「えるむも行くよね?」
「茉鴉夢が行くなら」

親友のえるむも言う。
茉鴉夢は眉間に皺を寄せた。

「あんまり行きたくない……」
「行こうよー!双子に会いたいのー!」

ただをこねる亜夢。
まるで、子供の様だと茉鴉夢は思った。
お前は子供か、と言いたくなるのをぐっと堪える。

「あたしもハニー先輩に会いたいかも」
「でもなぁ……」

気乗りしない様子の茉鴉夢。

「嫌なの?」
「別にそうじゃないけど……」

茉鴉夢は亜夢の問いに歯切れ悪く答えた。

「気に食わない事があれば教えてもらおうか」

後ろから突然声が掛かる。

「鳳君」

その瞬間、茉鴉夢の肩が微かに跳ねた。

「気に食わない事なんてないよ。ただ、今日はテンションが低いから行きたくないの」
「双子に会えばテンションなんてググーっと!」
「いや、ハニー先輩でしょ」
「それはあんたらだけでしょうが」

茉鴉夢は呆れながら亜夢とえるむに言う。
つい、溜め息が零れる程だ。

「良いから来い。そう言われると意地でも来させたくなる」
「はいはい」

諦めた様に茉鴉夢は返事をする。
答えを聞くと、鏡夜は満足したのか自席に戻っていった。
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