相手自由部屋

□元カレ
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「何?」
「英語の教科書忘れたから貸してくんない?」
「もー……待っててね」

まあむは小走りで自分の机に行き、鞄を漁った。

「お前まあむの何な訳?」

とむがえどに声を掛けた。
えどは一度視線をとむに向け、無視するようにまあむへ視線を戻す。

「まあむー!早くー!」
「せっかちー!待ってよね!」
「クラス違うから少しでも長く居たいじゃん」
「馬鹿……!」
「馬鹿で結構」

えどは笑って答えた。

「えど今日も部活?」
「そ。大会近いからさ」
「頑張ってね、大会の日応援行くから」
「勿論っしょ。じゃ、そろそろ行くわ」

ちゅ。

えどは頬に軽くキスをすると自分の教室へ帰って行った。

「っ?!」
「まあむー良かったねえ」

にやにやとあむは言う。

「うるさいっ……もう……えどの馬鹿……」

そう言ってまあむは顔を赤くして、顔を手で覆う。
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