相手自由部屋
□喧嘩
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「まあむおはよー」
その空気を壊すかの様に、まあむの親友であり、信の彼女であるあむが入ってきた。
信と直は内心ほっとする。
「おはよ」
「ねえねえ部活見に行くでしょ?」
「……何で?私は見に行く必要ないんだけど」
「先輩居るし良いじゃん!ね?」
まあむの兄とえど、信、直の4人は同じ部活に所属している。
部活を覗きに行くのは日常的なものである。
……普段なら、だが。
「あむだけで行きなよ」
「まあむも行くのー!」
「はいはい……」
あむに押され、まあむは深く溜め息を吐いた。
長居しなれば大丈夫だろう、と考えたのだ。
「席つけー」
がら、とドアが開き、担任が入ってくる。
皆一斉に散らばり、各々の席に座った。
HRの間、まあむの視線はえどに向けられていた。