テニスの王子様部屋
□＊浮気
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ぱしん、と乾いた音が響く。
目の前に居るオレンジ頭の男、清純は頬を押さえて困った様に笑っている。
清純は、私の彼氏。
浮気性で、毎回毎回浮気。
ちょっとでも可愛い子が居ると直ぐに声をかけるのだから、呆れてしまう。
「清純。これで何度目？」
「さあ覚えてないなー」
ははは、とぎこちなく笑う清純。
私は腹に一発、拳を叩き込む。
清純は膝から崩れ落ちた。
何やら呻いているけれど、気にしない。
「ついこの間、浮気しないって言ったよね？」
「すみま、せん……もう、しない、です……」
ごふっ、と呻きながら清純は言った。
「……もう良い」
「茉鴉夢……？」