テニスの王子様部屋

□*嫉妬
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授業の終了を告げる鐘がなる。
先生の言葉と日直の号令で、授業終了。
休憩時間。

すると必ずうちのクラスのドアが開く。

「茉鴉夢ー」

佐伯虎次郎。
私の彼氏で、兎に角嫉妬深くて束縛が激しい。

束縛が好きな私にはぴったりかもしれない。

「虎次郎、どうしたの?」
「会いに来た」

いつも、そう。
休憩時間になると隣のクラスの虎次郎は会いに来る。
他の男子が近寄るんじゃないかって、心配らしい。

私に近付く様なの居ないと思う。

それよりも。
虎次郎はかっこよくて優しいから。
近寄る女の子が居るんじゃないかって、心配。

だからこうして会いに来てくれるのが嬉しい。

「蒼月さん、ちょっと良い?」
「何?」
「今は俺と茉鴉夢が話してるんだけど」
「えっと、いや、ごめん……」

こんな調子で男子が近寄れない。
虎次郎は、私に少しでも近寄られるのが嫌だと言う。
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