家庭教師ヒットマンREBORN!部屋
□雨天
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初めて茉鴉夢と骸が出会ったのは雨の降りしきる9月の事だった。
雨の中、傘をさしていなかったのか、ずぶ濡れでうずくまっていた茉鴉夢に骸が声を掛けた。
「傘もささず、何をしているんですか?」
肩が小さく動いた。
「貴方は誰?」
小さな声でただ一言。
「僕は六道骸、です。貴女のお名前を教えていただけますか?」
骸はしゃがんで問い掛けた。
「私は…茉鴉夢…」
「茉鴉夢…ですか。ところで、何をしているんですか?」
もう一度同じ質問をする。
「何も…してない…。帰る場所が…ないだけ…」
茉鴉夢は少し、顔を上げた。