テニスの王子様部屋
□*浮気
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いつの間にか寝てしまっていた様だ。
最近寝不足だったからかもしれない。
今は何時なんだろう。
ぼーっとする頭で考えていた。
その時、しゃっと言う音と共にベッド周りのカーテンが開く。
先生かと思ったら。
「やっと茉鴉夢はっけーん。俺ってラッキー?」
「清、純……?」
清純が居た。
私の鞄と自分の鞄を持って。
「もう昼休みですよん、茉鴉夢さん?」
「何で……」
「阿久津に聞いた」
「は?」
「後先生が熱あるから早退しろってさ」
ああ、だから鞄を持ってるのかと。
私は無駄に納得する。
「親御さんが迎えに来れないって言うから俺が送ってく」
清純が鞄を持ってる理由も理解した。
でも、何で清純が?
「はい行くよー」
清純は私をひょいと持ち上げる。
「ちょ、離しっ……」
「暴れないの」
ぴしゃりと言って私を抱き抱えたまま。
学校を後にした。