テニスの王子様部屋
□*ドキドキ
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番組も終わり、部屋に戻ってきた。
いや、正確には戻された。
親も部屋に戻っちゃったし。
自分の部屋なのに怖い事この上無い。
今はもうベッドの下さえ怖い事。
むしろ変な想像が働いて色んなものが怖い。
さて、どうしよう。
暫く思考を巡らせ、はた、と思い付き、携帯を手に取る。
アドレス帳から恋人であるリョーマを探した。
そして番号を開きコール。
「はい」
数回のコール音の後にリョーマの声。
これだけで少し安心できるなんて。
何て私は簡単なんだろう。
「どうしたのこんな時間に」
半ば呆れた声のリョーマ。
まあ、こんな時間だし、仕方ないけど。
「リョーマー……」
「どうせさっきの心霊特集観たんでしょ」
「そうなのー……」
私が何かを言う前に気付いたリョーマは、はあ、と溜め息。