□標的126
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「アニキ!!」





部下の朗報を聞いた野猿と太猿はすぐさまγの元へ行き、
自分達も一緒に行くと言うが………





「いいや、オレ1人で充分だ。
別名あるまで現状維持。
こういう所は他のウサギもかかりやすい」





ビリヤードの台を壊した緑色の雷を使い、
野猿達が履いていたブーツで宙に浮び、
工場跡を飛んで行ったγは一体どこへ向かうのか………?







その頃京子は何者かに口を押さえられていて、
助けを呼ぼうとすれば……





「静かに…
騒ぐとあいつらに見つかるよ!」

「!?」

「にしてもあんたいつ髪切ったの?」





真後ろから聞こえる聞き覚えのある声………

まさかと思い後ろを見ればドアップに京子の瞳に映ったのは若い女性で………





「京子…あんた縮んだ?」





長かった髪もショートヘアーになり、身長も伸びてはいたが、
顔だけは変わっておらず、京子はすぐに誰だか判断ができた。

京子の瞳にドアップに映っているのは10年後の………





「花〜〜〜!!」

「……何か顔も幼くなったような…
やっぱりこれ夢かしら…
ここ何日夢かしら。
まあ、夢なら夢でいいわ!
にしてもあんた達何したの?」

「え……?」

「黒い格好したヤバイ連中があんたのこと探し回ってんだから!」





10年後の大親友に会えて思わず抱き付く京子だが、
花に何があったのと聞かれ、あいまいな返事をする京子。





「とにかくこんなとこにいるのは危険だわ。
うちにおいでよ。
あんたの兄貴からのことづてもあるし」

「お兄ちゃんから………?」

「ほら走るよ」

「う…うん!」
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