□標的173
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「あれだ…」

「まさかこの時代に馬に乗って逃げ帰るとはな…」

「ぼやくな太猿。
我らジッリョネロファミリー最古の隠れ家へはおあつらえ向きだぜ」




まだミルフィオーレが結成する前………


ジッリョネロとジェッソが争っている頃、
γと太猿は馬に乗り、とある屋敷へ向かっていた。

森に隠れているジッリョネロの隠れ家へまでは目の前まで来ていた。




「撃つな。オレだ」




草や茂みに隠れてる仲間にそう言う。

そしてγと太猿だと確認すると仲間が一斉に駆け寄ってきた。




「太猿が負傷した。見てやってくれ」




どうやら逃げ切るまでにケガをしてしまったらしい。

馬から降りた後、太猿はヨロけてしまい、すかさず仲間が近付く。




「敵は?ジェッソの連中は?」

「なんとかまいた」

「ここまでは追ってこまい」

「さすがだぜ」

「ボスの容体はどうだ?」




仲間の問いにそう答えるγ。

そしてγも仲間にそう問うが、みんな深刻な表情をしてしまう。

そんな中、1人が話し始める。

その瞬間、γは目を見開いていた。




「ボスはどこだ!?」

「囮役ご苦労だったなγ」




屋敷の中に入り、ボスを探すγ。

そんなγが入った部屋には幻騎士がいた。


γの問いに顔を横にふり、γの質問に答えた。




「さしものボスも病には勝てなかった…」

「………!!」





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