□標的172
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我流のお腹から射出され、現れたのは豹みたいな動物だった。

それは瓜かどうかは定かではないが、
飛んでいるγと黒狐に威嚇のような声をあげていた。




「お前…う…瓜…なのか?」




初めてみる姿に戸惑う獄寺は喋れもしないそれに話しかける。

するとそれは前足を出して獄寺の顔を触ったのだ。

いきなり前足を出されて怯える獄寺だが………




「ぐああ!!爪立てんじゃねぇ!!
つーかオレを小バカにしたこの態度、間違なく瓜!!」




ザクッと、それはいい音で獄寺の額を刺したのだ。

だがそのおかげで目の前にいるのが瓜だと知る事ができた。




「でかい野良猫とは肩すかしだな」




瓜だとわかった直後、γを見てみれば、黒狐から更なる炎が彼ら周りを包んでいた。


そう、まだ彼らは力を温存していたのだ。


それをみた獄寺は焦りを感じる。

すると………




「う…瓜?」




獄寺の前に前足を出してまるで獄寺を守る様に瓜は立ったのだ。


真上にいる瓜に不安そうに尋ねれば、ゴロロ…、と鳴いて獄寺を見つめる。


どうやら本当に獄寺を守る気であるらしい。


そうと思ったら瓜はγ達に向かって走り始めてしまう。





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