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□標的228
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山本のアニマル匣の一つ、雨燕と時雨金時が合体し、長刀となる。
これが本当の山本のボンゴレ匣なのだ。
刀から出る炎を見て幻騎士は山本が以前戦った時とは違うと察知する。
「準備はできたぜ。幻騎士」
「……よかろう。
貴様を全力で葬るに値する剣士として認めてやる…
だが、後悔するな」
これでオレに情けはなくなる、と、準備万端の山本にそう言ってヘルリングを取り出す。
ヘルリングに炎を更に灯すと、幻騎士は苦しんでいるかの様な雄叫びを出す。
そして次の瞬間、幻騎士はツナが以前メローネ基地で戦ったスカル状態になったのである。
「「キャアッ」」
「あれがヘルリングの戦力倍加!!」
「おでましだな」
幻騎士の変わり果てた姿を見て京子とハルは瞳を閉じて怖がり、叫ぶ。
その2人を落ち着かせるかね様に後ろにいるビアンキは初めて見る姿に驚いていた。
そしてその姿を間近で見てるは心なしか嬉しそうに笑っている。
ヘルリングを使えば精神が喰われてしまう代わりに力が増幅する。
それは使っている本人が1番わかっているので、それを体感していた。
「だが、なぜだ…
なぜこれほどの力をもつオレを認めてくれぬのだ…」
「?」
「なぜオレの方が優れているのにトリカブトが霧の真7弔花なのだ!!
神を!!白蘭様を守る霧の守護者は!!!
誰よりもオレが適任だというのにいい!!!」
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