□標的227
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幻騎士の剣撃が山本に放たれた瞬間、山本はすぐにボンゴレ匣を開匣する。

初めて見る彼の匣に敵味方関係なく山本を見るのであった。




「その刀をしょった犬が貴様のボンゴレ匣か」

「まあ、そんなところだ。
秋田犬で次郎ってんだ。オレの小刀3本の面倒をみてくれてる」




ハハハッ、と笑いながら幻騎士の問いに答え、次郎の頭を撫でる。

その次郎はと言うと、しゃがんでいる山本の頭を甘噛みをしている。

それを見て可愛いと京子とハルは思っていたが、スクアーロだけは頭を抱えて怒っていた。




「でもオレ、この前のあんたみたいに本当は刀4本使うんだ」




次郎の頭を撫で終えて、山本はそう言う。

つまり、今の山本は4刀流使いだという事。

しかし、山本は3本しか持っていない。

だからさっきはじかれてしまった…時雨金時、…4本目を取りに行っていいか聞いたのである。




「確かに多少成長はしたようだが、一度攻撃を凌いだ程度で…」




図に乗るな。

山本の問いには答えず、幻騎士はそう言って目には見えない幻海牛のミサイルを山本に向ける。

それに気付いたのか、山本は小刀をはじいてしっかり握り締めると炎を灯してその場から離れる。

そして時雨金時を持ち、小刀をもう1本持つと空中回転をし、幻騎士に向かっていく。

そのスピードに山本の攻撃を刀でなんとか受け止める事ができたが、その威力は止められなかった。

前と戦った時より強くなってる山本に幻騎士は一旦距離を開ける。

そして、幻術で山本をツルで囲んでいく。




「幻騎士が消えた!!」



と、同時に幻騎士はツルに紛れるかのように消えてしまう。

しかし、山本はリングに炎を灯して幻海牛のミサイルを難なくかわしていく。




「山本の奴、飛んで戦えるようになっただけでなく、リングの炎で幻海牛の位置を察知できるようになってるな」

「でも相手が見えなければ攻撃を与えられないわ!!」




山本の成長に感心するが、ビアンキが言う通り、山本はさけてばかりで攻撃はしていない。

その山本のかてきょーであるスクアーロは目を瞑り、1人笑っていた。



中で幻海牛のミサイルの爆発が起きている中、爆風の中から山本が現れて………




「そこだっ」




狙いを定めて小刀2本を投げる。

その先には幻覚でツルに紛れるかのようにして身を隠していた幻騎士がいた。


居場所を知られて幻騎士が驚く中、次郎から小刀をもらい、炎を灯して幻騎士の胸板を切り飛ばす。

その行動にはボンゴレ側は驚きを隠せないようであった。


幻覚が消えて山本は軽やかに地面に着地するが、幻騎士はケガしている為、苦しそうに着地する。





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