ポケモソ・ゴシル

□涼しくすれば大丈夫。
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「涼しくすれば大丈夫。」



ある、晴れた暑い日だった。
「シールバー、なあー、俺ちょっと最近シルバー足りないんだけどー」
「はあ?」
「だからー、足りないんだって!シルバーが!」
だから、何なんだと溜息をついてから、ゴールドに向き直る。
「昔に比べて明らかに一緒に居る時間は増えたと思うけどな」
「そーだけど、なんか最近足りないんだよなあ…」
「…」
ゴールドは、うーん、としばらく考え込んでいたが、あっ、とぽん、と手を打って、
「シルバー、最近暑い?」
「…は?」
「暑いかって聞いてんだよ」
「…まあ、暑い」
「そっか!解決した!」
ゴールドは勝手ににっこりと笑って、モンスターボールの一つを手に取った。
「今日はもう帰ろうぜ」
「は?」
「どうせ特に用事無いだろ?」
「まあな…」
「よっしゃ!じゃあ帰るか!」
やけに明るい笑顔に一抹の不安を抱きつつ、曖昧に頷いて見せると、ゴールドはモンスターボールを放った。
「リザードン!」
…いつも思うが、炎タイプ二匹も連れてたりバランス目茶苦茶なのにどうやって此処まで強くなったんだろうか。
「1番近い町は…あっちだな。ポケモンセンターまで、頼む。あ、シルバーも一緒だから」
リザードンはゴールドの頬を一舐めして頭を擦り寄せ、それから俺達を掴み、飛び上がった。
「ゴールド」
「ん?」
「…よく育ってるな。昔は居なかっただろう?」
「あ、うん。オーキド博士がレッドさんに勝った記念だってくれた。ヒトカゲとゼニガメとフシギダネから一匹選ばせてくれるって。ちょうど飛行欲しかったし、ヒトカゲからリザードンにした」
「そうか」


ゴールドはポケモンセンターにつくとすぐに宿泊用の部屋を一部屋借りた。
「もう泊まるのか?」
まだ外は明るい。
「うん。…ほら、この部屋」
がちゃっ、と扉を開く。
「…」
「じゃーん!ダブルベッドーっ」
「…は?」
「今日一緒に寝ようぜ?クーラーかけてさ!涼しくすればくっついても暑くないぜ!」
「…それで、」
「シルバー不足解消さ!」
「…」
ゴールドは早速!と俺に抱き着いて、その体制のままエアコンのリモコンを操作し始めた。
…やけに電子音が多い。
「…何度にしたんだ」
「ん?18」
ゴールドは、こっから快適温度まで温めんだよ!と俺の唇を塞いだ。



−−−−−
20100521

久々の文章…!
楽しいなちくしょー!!
やっぱり自分は文章を書いてないと駄目みたいです。
落書きもいいっちゃいいけどやっぱり文章とは満たされる物の種類が違うんだ…!
ゴールドは結構強引なイメージがあります。シルバーはやれやれなんて言いながら結局ついていっちゃう感じ。

うん。最近暑いですねえ…という話です。

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