Magic Spells

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「…みりあなのじゃな?」


「はい。」



みりあは頷いたまま、うなだれる。

その顔は幼くあどけなさが残り、
背丈は以前より20センチ以上も下がっている。



いわば、今の彼女は、
少女と言っても過言ではない。


こうなってしまったのは、
先日噴出した鍋の薬品をかぶってしまったからなのだが、
それを引き起こしたのが誰なのか…は、断定できなかった。

使い魔の黒猫は、
確かに研究室を出入りしていたが、
鍋の中は一切触れてないと断言している。


作っていた薬が、12時間が冷ますことが必要だったといえ、
その間にダンブルドアの所に出かけてしまっていたのは不用意だったといえる。


いまだ犯人も分からず、
小さくなった体を戻すこともできないのが現状だった。




「ということで、
ダンブルドア校長どういたしましょう…。」



「ふむ、なかなか不思議なことがおきるものじゃな。」



そもそも作っていたのは、外傷を和らげる軟膏だったのだ。


いくら途中で違うものが混入したとしても、
年齢が若返ってしまう(薬が出来た)のは聞いたことがないらしい。

しかも薬の効力は途切れず、未だ続いたままなのである。




「ひとまずセブルスに頼むとするかの。

それでも治りそうにないなら、このまましばらく様子を見るか。

その姿で教壇に立つほかなかろう。」



「うっ…。」


その言葉に、みりあは自己責任だとしても、
受け入れがたい現実としてひるむしかなかった。




「何も煩うことではないぞ、みりあ。

心配せずともそのままでも十分可愛いんじゃ!」



ダンブルドアは自信満々だが…かける言葉が違うと思う。





「………原因が何か分からん事には、対処も出来ん。
かぶった薬ぐらい特定したまえ。」



そして、セブルススネイプの所をたずねたのだが、ある意味期待を裏切らず、
はっきり言って管理能力がないと怒られることになる。
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