螺旋短編

□キミという光
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あの頃はまだ不安で言えなかった言葉がある。

彼に一番望んで欲しくて、

彼に一番言ってあげたくて、


誰よりも何よりも、貴方に私が伝えたかった感謝と希望の言葉。




「アイズ、私…幸せだよ。

これからも幸せになろうね…。」



「ああ…。」




二人はぎゅっと手を握り締める。


誓いのように、幸せになる事を素直に受け入れられる今がある。




誰かが繋いだ希望が、より大きな希望を生むというのなら、

私は大好きな貴方と幸せになっていこう。




(…心から、幸せになるから。)



カノンとそれ以外の誰に向けたか分からない決意をこの胸に刻む。



この想いがまた広がって、誰かに届きますように。



私は信じ続ける。

生きていく限り。この命が続く限り。

生きよう、生き続けよう。




どんなに暗闇があろうとも、


未来を歩き続ける誰かのために、


その祈りと祝福があらんことを…。






キミという光




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