小さな本棚

□赤と白
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ねぇロアを知ってる?
ロアと言うのは噂話


虚偽か真実か分からない
そんなロアの中のある話をしてあげるよ――――…




昔、ある男がいた

姿は天使のように神々しく

心は悪魔のように酷い…

――――――――…


あるところに白いものが大嫌いでいつも赤いものばかり着ていた
女の子がいました

「白いものなんてこの世から消えて無くなればいい。てか撲滅してやる」

そんな女の子の前に白蘭とゆう全身真っ白な男が現れました
白蘭はニコニコしながら聞きました






「君、どうしていつも赤い服を着ているの?」






女の子は答えました






「あんたみたいに全身真っ白なヤツが大嫌いだからよ。だから死にたくなかったら私の前から消えろこの真っ白野郎」







そう冷たく言う女の子に白蘭は何が良かったのかとても気に入りました







「新しいおもちゃ見っけ♪僕と一緒に来てもらうよ♪」




「は?」


女の子がそうこう言ってるうちに拐われました




「ちょっ…何してくれてんのよ!!このホワイト野郎!!」



「あはは♪君って面白いよね♪だから欲しくなったんだ♪」



カラカラと笑う白蘭に女の子は



「死ねよこのボンバーホワイト」

そう言いながら



バーンッ


殴った




バタッ


「……ッフフ…もー痛いな〜♪でも良い殴りっぷりだね♪ねぇもう一回殴ってよ♪」




白蘭はもう一回♪もう一回♪と言ってきます
そんな白蘭の様子を見て女の子は



「気持ち悪ッ!!死ね!私に近寄るな!変態真っ白野郎ッ!」


それを聞いた白蘭は愉快そうに笑いました




「フフ…君って本当に面白いね♪ねぇ僕のものになってよ♪」



女の子はだんだん怒りが込み上げてきました




「……いい加減にしてよ…っ
誰があんたみたいに真っ白な男のものになるかよ!!
てか私は物じゃない!!」


女の子がそう言うと白蘭は声のトーンを下げ笑顔のまま言いました


「ものだよ。僕以外の全て皆ものだよ。僕はそのものの中で欲しいと思ったものは全部手に入れたいんだ♪でもね…」



グシャリ


「僕のものにならないものはいらないんだ♪」



グシャバキッ



白蘭は何も写してないその瞳で笑いながら女の子の心臓を突き刺しました
そして白蘭の真っ白な服は血で
赤く淡い色になりました
白蘭は舌で血を舐めながら言いました



「ほら君の好きな赤い色だよ―――…」






手に入らない



それなら…




壊すだけだよ―――――





姿は天使様のように白く
心は悪魔のように黒い――――…


そんな男のロア(噂話)である



―――――――――――――――――――――


(また新しいおもちゃ見つけなきゃ♪)







 

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