Main(銀魂)
□狼にご注意を!*《完結》
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男土方、欲求不満である。
それはそれは欲求不満である。
江戸を離れて二週間。
やっとの思いで仕事を終わらせ、本日深夜2時。朝なんて待ってられずに、車を飛ばして屯所に戻って来た。
二週間、総悟とも離れていたため、まぁ言えば……ヤッてないというわけだ。
もちろん、一人で総悟を思い出し弄ってはいたのだが……。
…………総悟不足である。
あの甘い香りに包まれて、白い無垢な肌を味わいたい。ぐちゃぐちゃに乱したい。
一度そう思うと、欲求をとめる事は難しいわけで、今から総悟の部屋に行くか。と思い便所を出ようとすると、
「あれ、土方さん!戻って来てたんですかィ!?」
何というタイミングの良さ!
目を覚まして便所に来たのか、目の前に夢にまで見た総悟が現れた。
パァァッと笑顔になり、いかにも嬉しいです!という顔をしている総悟を見て、理性なんてすっかりぶっ飛んだ。
「わわっ!…ちょッ…!んふッ…んンッ…」
抱きしめて、すぐに口づける。
総悟だ…想像じゃない総悟が今、俺の腕の中にいる。
たった二週間…されど二週間。
俺は総悟がいないと駄目だ。本気でそう思った。
俺の総悟……本当に可愛い。
離れようとする総悟の腰を左手で引き寄せ、右手で後頭部を抑えて逃げられないようにする。
「…ッ…ふっ…んんぁ…ん」
口内を余すところなく舐めとり、総悟の舌をちゅうちゅうと吸う。
ぴちゃぴちゃと腰にくる音が小さく響き、総悟の口からどちらのか分からない唾液が漏れている。
息が苦しくなった総悟に、ドンドンと肩を叩かれて、名残り惜しいが一旦口を離す。
ハァハァ…と肩で息をしている総悟を覗き込むと、顔を真っ赤にさせ、潤んだ瞳で見つめられた。
その表情が、俺の股間に見事にヒット!満塁ホームラン!
堪らなくなって、また唇を合わせようとしたが、すぐに抵抗され、実現出来なかった。
「ちょ、待って下せぇ!ここ便所ですぜ!?」
「ごめん無理。もう我慢出来ない」
「ちょっ……やだっ!」
嫌がる総悟を、無理矢理個室に押し込み、カチャっと鍵をかけた。
「あんた…もしかしてココで…」
「そのまさかだよ。二週間も我慢したんだ。もう一秒たりとも待てねぇ!」
そう言って、唇を掠め取り深い口づけを交わす。
こうすると総悟は、抵抗出来なくなるのを俺は知っている。