短編
□きっと
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「…と…ぃと…かいと…海人!」
誰かが俺を呼ぶ…
誰だ…
誰…
嗚呼…この声は三波-ミナミ-か?
そういえば、俺あの病にかかってしまったんだな
あー…そういえばあの薬飲んだんだ。
俺もう、ここにいられなくなんだな
そんで…もう、もう
「んー…」
「ッ!海人!よかった」
「三波…俺」
「もう起きて平気なのか?身体の方は…」
ゆっくりとベットから上半身を起こし
そばにいる三波の頭を撫でる
「ど、どうしたんだよ」
「いや、っ…身体、ダルイ…もう俺、此処にいられないから」
「そっ…そんな事…言うなよ」
うるうると目を潤ませてこちらを見てくる三波
額にキスをして
優しく抱きしめる
愛しい…
離したくない
離したくないんだ
三波…
「っ…うぁ…ぅぁぁああああ!」
海人がいきなり叫び声をあげる。
目の色は変化し
苦しそうにもだえる
「海人…海人ッ」
一体何をすればいいんだ
なにをすれば…