blackbutler

□たまらなく。
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僕は…


僕は


あの


あの憎たらしくて


喧しく、ウザったい


あいつが好きだ。


好きで好きで


仕方がない



だけど…



あの執事は


僕をそんな目でなんか見ていない



きっと



それに


僕たちは男…


同性なんか



まず興味がないだろう



だけど…


だけど



振り向いて


こっちに優しく



微笑んでほしい…





「…ん…ちゃん…ぼっちゃん…坊っちゃん?」



いつもの聞き慣れている



美声が


ゆっくりと聞こえる



「んぁ…?」



「坊っちゃん、そんなところで寝てしまっては風邪をひきますよ?」



シエルはいろいろな書類や本が積んである




デスクで寝てしまっていた。




「あ、ああ…」


ゴシゴシと目をかき



目の前にあった


書類に目を通す。



だが、その内容は全く頭にはいってこない



夢が…


夢だったし。




「どうなさいました?あまり調子が良くないように見えますが」


「平気だ」



ずっぱりと執事の言うことを無視する。





恋心…


というものはここまでも人を追い込むのか?




初めて知ったな




僕は今まで


こんな思いはしたことがない…





どうやったら治るんだよ。





「はぁ…」




「坊っちゃん?しつこいようですが…今日はお休みになられた方が」



「っ…そうだな…少し横になる」






そういいシエルは席をたち




ベッドの方へ向かった。
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