短編

□このメールには本文がありません。
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ヴヴヴヴヴ…


携帯のバイブがなる。



受信メールのボックスを開くと


『このメールには本文がありません。』


と書かれている





迷惑メール?って思うかもしれないけど


俺の場合は全く違う。





この無言メールが


言葉なのだ








カラカラカラ…



スライド式のドアをあける。





「以外に、早かったな」




この部屋は保健室。




そして俺を待っていてくれたのは



保健の先生。



園-ソノ-だ。






「メール見て急いできましたし」





「そうか」



素っ気なく返事をされた。








「西嶋-ニシジマ-どうした」



先生がボケーとした俺を見て声をかけた。







西嶋は俺の名字だ。




先生が務めている学校の



生徒である。







「いや、なんでもないんです」






ふるふると首を横に振った




すると、今まで座ったいた椅子から先生が立ち上がり



こちらに向かってきた





すると、前かがみになり



俺にキスをした




「ん、ふぁ」





熱のような唇が重なり




熱い舌が口腔にはいりこむ





舌を絡めていくと



くちゅ、といやらしい音がする






その音が耳にはいりこむと



下半身が異様な感じに襲われる。





「せんせ、」


肩に手を当てて


グッと押しのけるようにした




「なんだ」



低音の声で俺に問いかけてくる。
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