かなしい

□*ロ5*
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僕らはあれから病室を出て、またライブ会場に戻った

そこには相葉さんを祝うバースデーケーキや花、プレゼントが置いてあった。

花束は4つ、


僕と翔さん、潤くん
そしてリーダー。


なんでだろ?

人が足りないよね、


リーダーが、大野智が。


こんな最悪なライブ、

こんな最悪なクリスマスイブ

こんな最悪な誕生会




こんな最悪な空間





 



許せない許せない許せない


僕がスタッフさんにそのことを話そうとすると



「…とりあえず、相葉さんへ花束をお願いします」


よくこんな状況でそんなことが言えるよね、


嫌な訳じゃない、僕も相葉さんを祝いたいよ?




でも、でもなんかさ

笑顔がない誕生会なんて
嫌でしょ?




ライブだけあり雑誌記者やテレビカメラマンなど多くの記者が集まってる


花束を渡すとき写真を撮る


笑って

なんて言うけどさ
上手く笑えないんだよ

自然に笑えないんだよ…

作り笑いさえもできない、


明日には日本中にNEWSが流れるんだろうな
新聞にも載るんだろうな



ファンの皆はどう思うんだろ
悲しい?怒り?嬉しいの?



でもこの気持ちは僕ら
嵐にしか分かんない



「二宮さん、笑って下さい!」

N「あっ、、」


少しだけ口角を上げた
目は笑ってない



M「ニノ、悲しいのは分かる。けど大丈夫だよ、異常は無いし明日には意識が戻るって先生言ってたじゃん」



…………。

ははっなんて笑いながら言ってくる

そんな言葉にも怒りが
込み上げてくる


普段なら
そうだよね
で、返せるのに



「……潤くんは、」

カスカスの声で言った


N「潤くんは、撃たれて悔しくないんですか?あの犯人が憎くないんですか!?探してやろうとか思わないんですか!?」


目頭が熱くなる

M「悔しいよ、憎い、憎くてしょうがない。探して殴りたい罪を償ってほしい、…けど」

N「…けど?」





 
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