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□Season:春
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Season:春

※タイトルが春だからって続きません。
  そして失恋です。BGMに桜ロックをどうぞ。


桜が舞い散る、その下で。
遠くで、山本と誰かが楽しげに笑っている。
応接室から、その様子を雲雀は見ている。
手に入れられないものがあると知って、悔しい気持ちと。
手が届いてしまったら、壊してしまうと、ほっとした気持ち。
その2つがごちゃまぜになって、キモチワルイ。
自分の心をココまで乱されたのは、六道骸の件以来。
不愉快で、イヤだけれど。
「僕は、君が好きでした。」
使い慣れない敬語を使って、雲雀は小さく呟いた。

「全てを壊して君が手に入るなら、なんだってやれたんです。」
けれどそれは、僕も君も壊してしまうと気づいたから。
「けれど臆病な僕は、何もできなかったんです。」

見ていて悲しくなってきて、
1つ1つ、小さな雫がその瞳からあふれてきた。
「こんな思いをさせた、君だけど。」

「僕は、君が好きでした。」
今ココで、3年分の涙を流しきってしまおうと。

春は出会いの季節、されど別れの季節なり

(よくがんばれたね、自分、なんて慰めの言葉なんていらないから)
(僕を思い切り捨てていって)(そうすれば)

(              )


終わり。




アトガキ
最後の()に入る言葉を選んでみよう
1 僕は苦しまなくてもよかったのに
2 君を憎むことで、灼けつく思いを壊せたのに
3 この涙もこの思いも、何もなかったのに。

さあ、どれ?

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