七人の勇者たち ミネラル編
□1章 すべてはこの本から始まった
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1話 ハジマリ
「王女様!私達はいいから早く行ってください!!」
「ダメよ!貴方達をほって行くわけはいかないわ・・」
「いいですから!私達は大丈夫です。あんな兵、すぐに倒せます!」
「・・・わかったわ・・・私はジェニカの所に行くから・・早く来てね」
「はい・・・」
「ジェニカ・・・待ってなさい・・・私が倒してあげるから・・」
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ピピピ・・・ピピピ・・・バシッ ←目覚ましの音とそれをたたく音
クレア「また・・・あの夢・・・。」
タカクラ「クレア様〜!!お早うございます!」
クレア「タカクラさん・・・私のこと、様づけで呼ぶのやめてよ・・」
タカクラ「そんなっ・・・めっぽうもございません!あなた様はこの国の王族の子孫、
私はそれにつかえる身、呼び捨てなどできません!」
クレア「そんなの・・・私が王族だって証拠はどこにあるのよ・・・」
タカクラ「それは・・・貴方様の左肩にある[王]の文字のアザ、それに身に付けている
首飾りがなによりの証拠です!!!」
クレア「はーいはいはい。わかったんで牛の世話をしてくるからどいて!」
タカクラ「私がします!」
クレア「あっ本当!ありがとね。」
タカクラ「クレア様のためならなんでも・・・ってあれ?どこいった?」
・・・ここはミネラルタウン。昔はミネラル王国と呼ばれてたらしい。
この牧場、昔は大きなお城が建っていたんだって。
私、クレアはこの国の王族の子孫らしいんだけど・・・そんなの関係ない
私はただのクレア。牧場に住んでるただのクレア・・・・・
普通の人間・・・・・そう思ってた。
だけど・・・
あの本が、私の人生が一変させた。