BLEACH-side story-#1(仮題)

□#4 It must not give way
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「…なんなんだコイツは…!!」

一護たちの目の前に降ってきたのは…

「こいつ…虚だ。見ろ、胸に穴があんだろ。」
一護が斬月で虚を指した。
巨大虚とは違い、四肢があるようだった。
「巨大虚の仲間か…?」
「一体じゃなかったのかよ…!! でも……そのわりには小さいな…」
うずくまっていたから正確な姿は分からなかった。
だが、大体一護や恋次と同じくらいだと一護は思った。

「行くぜ…!俺が相手だ!!」
一護が斬月を振り上げた。


……バチィン!!


「…って!!恋次!何すんだ!俺が相手するって言っ「そうじゃねーよ!!よく考えろ一護!!
一護の斬撃は恋次の蛇尾丸によって受け止められていた。

「あの巨大な奴の仲間なんだとしたら、コイツにも斬魄刀を吸収する能力があるかもしれないだろ!」

「くそッ…!」
一護が虚との距離を置いた。
恋次もそれに続く。

「とりあえず……相手の動きを見るぞ…」
「…よし。」
「絶対に手は出すなよ… とにかく攻撃を見切ればいい」
「分かってるって!」

虚の目が赤く光った。
体勢を低くし、間合いをはかっているようだった。

一護たちを一瞬静寂が包んだ。



……ビュン!!


バチィン!!


風を切る音がして、虚が一瞬で一護の前に現れた。
斬月で虚を防いだ。

……が

「なッ……!!」

一護はそのまま後ろに吹っ飛んだ。

「一護!!」

恋次が後ろを振り向き叫んだ。


……ドン!!

一護は連なる壁にぶち当たり止まった。

「くっそ… なんて力だ…」
頭から血を出しながら一護が立ち上がった。

全然止められなかった。
それに素早い。あの速さは異常だ。
霊圧だって尋常じゃない…。

とにかく…… 様子を見るとかそういう相手ではなさそうだ。

こんな奴と戦ってたらどうせまた傷が開くんだから… おれは全力を尽くす!!

悪ぃな卯ノ花さん…。激しい運動は駄目とか言ってたけど、もうここまで来たら引き下がれねぇ。

…また治療頼むぜ…。


一護は斬月を前に突き出した。

…ゴオッ!

一護の霊圧が上がっていく。

「おい一護お前まさか……」


「悪ぃな恋次… 引く訳にはいかねぇんだ。」
「駄目だ一護!激しい運動はしちゃいけねぇんだろ!」
「戦うって決めた。だから引けない。おれは勝つ… あいつをぶっつぶして…それで終わりだ」


「行くぜ虚!」


斬月を持つ手に力を込めた。


………卍解!!
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